「ビラトナガルおきなわスクール」新校舎落成式のご報告

　朝、9時前に学校につき、登校する子供たちを迎えました。
　子供たちはみな、家から花を摘んできて、私にプレゼントしてくれました。
　一人一人、はみかみながらも、しっかり挨拶し手渡してくれました。

　いつものように全校朝会から始まり、リーダーの生徒たちが幼い子供たちをリードし、規律正しい集会。ネパールの国家と校歌が大きな声で歌われ、軽い体操の後、列を作って教室に入っていきます。
　いつもの光景ですが、相変わらず規律ぶりは見事でした。

　いよいよ新校舎に最後の行程として白板が掲げられ、校舎が完成。
　小さいながらも3つの教室と新トイレが完成したのです。
　ペンキで塗られた色合いも良く、大工さんたちもみな優しそうな人たちでした。
　そして何よりも素晴らしいのは、誠実に真心もって指導する先生たちと懸命に勉強する子供たちの集中力です。
　建築中には、インドによるガソリンの輸出制限やコンクリートの価格暴騰もあり、かなり苦労したようです。しかしそのような中で本当に立派な校舎を建築してくれました。　

　卒業した子供たちがその後に進学した学校での成績もよく、市内の先生方が視察にも来るようです。また、カーストを超えて入学希望する子供たちも多く、この学校はやはり、皆をリードする素晴らしい学校であることに改めて確信を持った次第です。
ちょうど、卒業生が二人、今通っている学校が早く終わったために遊びに来ていました。
　彼らは口を揃え、この学校に戻りたいと話していましたが、彼らも今はその学校で優秀な生徒として一目置かれているようです。

　セレモニーの子供たちのダンスは、本当に見事で、その堂々ぶりは10歳未満の子供とは思えないほど素晴らしいものでした。

　たくさんの人から寄付金も頂き完成した校舎です。サポーターのみなさま、心より感謝申し上げます。

　そして、ＨＩＶ人権ネットワークという団体あってのものであり、この活動に参加してくれるみんなに改めて深く感謝する機会ともなりました。
　皆さん、本当にありがとうございます。

　以上がかんたんな報告となります。
　短い文面でありますが、いかに素晴らしい学校であるかを感じていただけたと思います。